和田仙心和尚
「サトルエネルギー学会」で講演 (報告リポート)

 『いのちと大地の共鳴』と題する「サトルエネルギー学会」のシンポジウムが、2006年3月18日・19日の両日、東京の工学院大学・新宿キャンパスで開催されました。全国から集まった14名の講師が発表、250名ほどが参加しました。

 和田仙心和尚は、その初日の二番目に「密教のヒーリング」と題して講演。その講演の後には、感銘を受けた多くの方たちが、著書にサインを求めて並びました。

真言僧侶は加持祈祷が一番の使命だが……

 「サトルエネルギー学会」とはどのような会なのか。その活動については、同会のウェブサイトに以下のように、活動の趣旨が記されています。

『サトルエネルギー学会は、「物質や生体のもつ微細エネルギーを、産・学・官の協力のもとに究明し、新しい科学と産業を育成することにより、地球環境の保全と、人類の未来に貢献すること」を目的に1995年に設立されました。活性水やヒーリングの現象解明、微弱エネルギーを利用した新科学の工業及び農業への応用、医療への応用など、幅広い分野で活動しています。サトルエネルギー学会は如何なる政治団体、宗教団体にも属さない非営利団体です。学会の運営は会員のボランティアに支えられています。』
 仙心和尚は常日頃、「密教僧はお説法するより、加持祈祷で示すのが一番の使命」というのが口癖ですが、昨年、同学会からの依頼があったとき、即座にお引き受けしました。

 同会の会長である帯津良一氏(帯津三敬病院院長)は、「西洋医学が行き詰まった今日、21世紀は科学と直感の統合医学、ホリスティック医学」を広めていかなくてはならないと、多くの著書や講演で言い続けています。仙心和尚は、その趣旨には大いに賛同していたことから、むしろ名誉なことと、講演依頼をお受けしたわけです。

 (なお、同学会についての詳しくは、ウェブサイトを参照)
   http://www.subtle-eng.com/index.html  
 
 「大勢の人の前での話は苦手」という仙心和尚は、壇上に立ってしばらくの間は、やや緊張の様子でした。自ら緊張をほぐそうとされたのか、「飲み屋などで話すとよく口も回るのですが……」と言うと、会場のあちこちからドッと笑い声が起りました。

 その笑いでかえって緊張がほぐれたようで、メモをときどき見ながら、噛んでふくめるようなお話ぶりに、聴衆はじっと耳を澄まして聴いていました。
 
 
 五輪塔と六大のこと、宝珠の形の意味、「重々帝網(じゅうじゆうたいもう)なるを即身と名づく」という意味、遠隔加持というが加持祈祷の世界に「遠隔」という概念はないこと、加持のさまざまな実例など……。その講演の内容は、和尚の二冊の著書(『光の癒し』『光輪求 ヒーリング』)で詳しく触れていますので、関心のある方は書店でお求めください(または、観蔵院へお問合せを)。

用意した著書も完売する人気

 さて、仙心和尚の講演時間は40分。講演の最後にはお加持をして、会場全体を光の波動で包み込む、と和尚は言っておりました。持ち時間があと7、8分になってから、和尚は壇上に用意された座布団に半跏趺坐で座りました。そしてしばらく瞑想をした後、低い声で呪文を唱え始めました。和尚の背後では、横笛奏者の福井幹さんが静かな音色で笛を吹いています。

 
 その間、250名以上の聴衆のほとんどの人がじっと目を閉じていました。和尚のうねるような呪文の波動が聴衆の一人ひとりに響いているようです。わずか5分ほどの加持祈祷でしたが、その後で、何人もの人から「もの凄い波動を感じた」とか「爽やかな光に包まれた」といった感想を聞きました。「身体中が熱くなって汗がどっと出てきた」という人もいます。

 

 壇上から降りた仙心和尚は、「話したいことの半分も言えなかった。加持祈祷の時間がなくなってしまった」などと反省しきりでしたが、聴衆の方には大きな感銘を与えたようです。仙心和尚の著書と福井幹さんのCDが置かれたブースには、さっそく著書を買い求める人が並び、用意した200部が売り切れたことからも明らかです。和尚は、サインを求める人たち一人ひとりに丁寧に応じて、また念入りにその本を加持していました。

 初日の夕刻、近くの会場に移動して懇親の立食パーティが開かれ、仙心和尚はそこでも多くの人たちに囲まれて、その対応に大わらわ。

 「これからは、求められたら講演もやっていかくなてはいかんな。初心に帰って勉強するよ」と、御機嫌でした。

サトルエネルギー学会の人たちと(右端の方が帯津良一先生)

























(仙心和尚を囲む徳山会・広報担当)


以下は、学会ウェブサイトのなかの帯津先生の文章

サトルエネルギー学会21世紀への展望
〜人間まるごと治療の時代〜


サトルエネルギー学会 会長 帯津 良一

 世界保健機関WHOの健康の定義は、「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」としております。そして近年では、人間がBody身体性、Mind精神性、Spirit霊性からなる存在であることをWHOの新たな健康定義として検討もしており、現在議長預かりとなっております。このことは、人間の姿にSpirit霊性を加えることが、世界的に認識されつつある大きな潮流といえましょう。

  西洋医学では、人間のBody身体性を対象として治療し、20世紀に飛躍的発展した科学技術との連携のもとに、医療の技術的高度化と新薬の開発に支えられて、高度先進医療と称される治療が大規模に行われてきました。しかし、ガン、エイズ、膠原病、アトピー性皮膚炎など、高度先進医療をもってしても治癒しない病気(難治)が増加してきており、病気や治療の考え方を変えざるを得ない状況にあります。

 21世紀に入り、病気や治療への取組み方に変化が見られ、Body身体性に偏った身体部分の故障を修繕する人間機械論的な治療から、Mind精神性やSpirit霊性のエネルギーを回復するより根源的な治療、つまり「癒し」への期待が表出してきています。「人間まるごと治療」、本質的な人間生命論への期待が大きなうねりとなってとなって現われてきました。

 代替医療、補完医療、統合医療、ホメオパシー医療、ホリスティック医学など、様々な表現で精神性や霊性の生命の本質に迫る医療の研究が世界各地で展開されています。

 精神性や霊性に関わる研究は、近代的超高度計測技術をもってしても計測不可能なエネルギー領域であるために、エビデンス(根拠)を求めることは困難であります。エビデンスがないためにその治療が無効であるとの姿勢は間違いであります。目に見えず、手に取ることもできない精神性や霊性に対してエビデンスを求めることは大変困難です。エビデンスがなくても、Mind精神性やSpirit霊性に働きかける方法で有効なものは余りにも多くあり、有効性に疑問を挟む余地がない程であります。

 サトルエネルギー学会が対象としている分野は、エビデンスを求めることが困難な事項が多くあります。誤解されたり、世の中に結果として迷惑をかけるような行為は、厳に慎まなければなりません。

 医療面のみならずみず水、農業、食品、住環境など人間社会を取り巻く、その背後に隠されたSubtle(微弱、微細、ほのかな)エネルギーを科学する努力も必要です。見えない意識と見える物質との橋渡しがサトルエネルギー学会の21世紀の使命ではないでしょうか 。

 こうしたエビデンスを求める努力や、未知現象の情報交換で共通の土俵を認識することによって、サトルエネルギー学会が、正しく理解され、期待され、世の中に貢献できる素晴らしい学会へと発展することを切に願っています。

 そして多くの方々と御一緒に人類の新世紀を開いていきたいと思います。

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