観蔵院再興十周年記念法要

2002年11月9 日(土)、静岡県掛川市の「掛川グランドホテル」に於いて
観蔵院十周年記念行事の一つとして「声明法要」の会が催されました。


大安楽の法悦に浸りきった三百人の菩薩たち

  善きかな 善きかな 大なるひと、
  善きかな 善きかな 大なる楽、
  善きかな 善きかな 大なる法、
  善きかな 善きかな 大なる智慧。
  善くこの法教説くときは、経に金剛の力あり。
  経王を身に持たば、一切の魔障せまりえず。 
                              (『理趣経』 金岡秀友 東京美術刊)

 真言密教の根本経典「般若理趣経」は、上の経文を唱えつつ終わっていきます。
 この日(平成14年11月9日)は、和田仙心和尚の「観蔵院再興十周年」を記念し、十八大菩薩による経王の声明法要が厳かに開催されました。
 散華しながらの入場に始まり、金剛の力にあふれた声明が終演するまでの約二時間。さとりの場に集った三百人ほどの菩薩たちは、まさに大安楽の法悦に浸りきったのでした。


<声明法要の道場に集える十八大菩薩たち>
 荒城賢真  有瀬光崇  池内隆峰  岩本義弘  江原仁海
 長田伸弘  小野現象  片岡隆道  桑野徹雄  清水隆玄
 橋本高諄  真西良範  松尾祥雄  村田俊裕  山崎晴幸
 真部宥章  本艸 吽   村垣素道

仏の心はそのままに、
   われらの心に映りなん

 「日本の声明は癒しの世界であり、その波動は言語の世界を越えている。」
 かつてニューヨーク・カーネギーホールでの真言僧侶の公演(平成9年6月)は、そのように絶賛されました。

 この日の道場(掛川グランドホテルの大広間)は、その規模こそカーネギーホールほどではなかったにしても、十八大菩薩の声明と和田和尚のパワーあふれる真言加持(波動)は、集う人々のすべての魂を震わせ、一人ひとりが光りとなり仏となり、大宇宙と一つに融合させたのです。

  われら心を安らぎて、
  一心をひとつに保ちなば、
  仏の心はそのままに、
  われらの心に映りなん。

そして、その静かな深い感動はいつまでも消えることなく、「仏の心のままに」刻み込まれ、この日の道場に集えなかった人々にも加持感応し、供養したことでしょう。

  妙なる経を身に持すは、
  それがそのまま世の仏、
  すべてを供養すると知れ。   (法供養)

声明法要参列者の声

さながら天寿国曼荼羅の経のよう

仙台市 菅原洋子

 「日本の声明は癒しの世界であり、その波動は言語の世界を越えている。」
 徳山会だより2002秋号No.9の最初のページに掲出されていた文言です。平成9年6月、ニューヨーク・カーネギーホールでの公演の折、ニューヨークの新聞に出ていたコメントだそうです。
 私は自分のからだで、心で、魂でそれを体得したくてやって参りました。
 平成14年11月9日、掛川グランドホテルの大広間は阿字観本尊が正面中央に掲示され、大日如来を迎えた宇宙となりました。定刻少し過ぎ、待ちわびる人々の耳に、清らかな澄み切った声明の音色が響き渡りました。始まりの刻です。大広間に座した大勢の人々の見守る中、金襴の僧衣に荘厳された菩薩様方が次々に姿を現わされました。声明とは仏の徳を讃美する仏教音楽なのだそうですが、十八菩薩が唱和する透徹した清らかな声明の響は、時に高く、時に低く、時に柔らかく包み込むように、時にささやくように客席を流れていきます。
 目もあやな幾彩もの金繍の衣に身を包まれた菩薩様方が、幾筋にも分かれて客席を縫いながら、散華しつつ声明を唱えていくそのさまは、さながら天寿国曼荼羅の絵のようでありました。一人一人が仏となり、宇宙と一つになって、会場は静ヒツな不思議な空間となりました。散華された花びらが、舞い散って居りました。最後にしずしずと侍者の僧を従えて入場された和田仙心和上が座につかれました。立ち並ばれる十八菩薩を背に加持に入られる和田仙心和上のお姿は、慈悲にあふれた明王を思わせられました。
 声明から出る波動と和上のお加持によって大広間は次第にゆったりとした癒しの世界に変わって居りました。
仙台から掛川へ。行きも帰りも富士山は雲一つなく秀麗な姿を見せ、黄金色の蜜柑がたわわに山々に稔って居りました。
 掛川グランドホテルで観る事の出来たシャガールのやさしい、柔らかい画も、掛川城の整備された歴史の跡も、掛川の街の落ち着いたたたずまいも、出会った方々も、みなすばらしく、一生私の心に残るでしょう。
 包み込むような深い、やさしい笑顔の和田仙心先生、御目にかかれて大変嬉しゅうございました。
 懸命に、お世話下さって居られました徳山会の皆々さま、有難うございました。
 私の心は癒されて、今も尚安らぎと豊かさにうるおって居ります。
  平成14年11月25日


光の花びらが降り注ぐ

清水市 吉村律子

 私の友人、府川喜美子さんは美しい方で、「心おしゃれ」を携えられて、お会いする度、学ばせて頂きます。和田仙心先生を御紹介下さいました。お目にかかる前に書物を送って頂き、拝読させてもらいましたが、難しい内容も多くて時間が必要。日頃ページを開く様に心がけている現在です。気持ちが和むようです。
 13年2月吉日、山深い細い道を通り大元堂に伺いました。一歩中に進んだ時、ファーと熱いものを感じ、びっくりしてしまいました。和田先生にお会いし、お加持を施して頂いている中で、熱い波動と、オレンジ色の円が目の奥に見えて少しずつ円が広がってきたのです。ここちよく浄化されている自分、安らぎました。
 私は若い頃より、何故か、相手のプラス、マイナスを受け入れてしまう体質の様で、遠近問わずで、その様に受けてしまうと、相手の方は元気になり、私は寝こんでしまうなど。
電話での話しの中など、左手が棒の様になり、重く、シビレが出て腕が上らないまま現在に至っておりました。
 掛川では美しい衣で座された和尚様、僧侶様、気高く清々しい光を出されて居りました。声明の宴の響と、はげしく重りなす波動の中に、光のシャワーが見えて私を包みこみ、頭上から足の指先までしびれを覚えていました。「ひたい」がビリビリ、閉じた目の奥はオレンジの光明でいっぱいになってしまい、涙がにじみ出てしまいました。そのうちにお腹が痛み出し、胃と腸の中が動き出す感じで、目を開け、目の前に、頭上から光の花びらが、声明の波動に乗って降りそそいできました。とても美しい光明に嬉しくて、ふと幼き夏の夜体験した「観音様」からの美しい光明を浴びた時の事を思い重ねて居りました。
 自分の周り、何故か、「あの様に」「この様に」とかその様にとか、起るべきして約束されているのだなと思ってやみません。まだまだお話を致したい事柄があるのですが、上手に表現出来ません。私の大好きな言葉「心おしゃれ」、和田仙心先生と十八人の菩薩様方から、両手いっぱい教わりました。
 敬具

<追記>
 中川根町徳山の大元堂でお加持を受けてから、体質の方もマイナス受信が薄らいでいる感じの昨今です。
 家に仏壇はありませんが、水を供えて、毎朝、ご先祖様、亡くなられた方々に手を合わせて居ります。11月9日、声明法要の朝、手を合わせているうちに背中に暖かいものを感じ、嬉しい朝でした。
 声明法要会場の席に着かせて頂きました。自分は御一緒してくださった友人、大勢の方々にお会い出来て幸せの心でいっぱいでございました。


光と音による癒しのオーケストラ

大阪市 中広行

 私は大阪を本拠地として全国を巡り、食事の力と食べ物の持つエネルギーによって人が自らの身体を癒したり、病気を克服することが出来るようになる生活法(マクロビオティック)の指導を生業とさせて戴いております。昨年の秋頃、縁を結んで下さる方がいらっしゃいまして和田仙心先生に出会わせて戴きました。初対面の折り、時を忘れて光や波動という話で盛り上がったと記憶しております。
 この宇宙に存在する全てのもの、そのおおもととなるもの―無限で絶対の大いなるもの―はひとつです。或る人はそれをサムシンググレイトと呼び、或る人は神と呼び、また或る人は仏と呼びます。真言密教では大日如来と言う。その宇宙観を密教では曼陀羅の世界で表現しています。この大いなる宇宙は「《陰》と《陽》」という全く違う相対的エネルギーを生み出す二つのものから成り立っています。この相対的なエネルギー波動は《光》と《音》を生み出します。そしてさらに、全ての生命体や人間、出来事、現象を創り出します。「元氣」という形も「病氣」という形もそのひとつの現れでしかありません。
 さて、声明法要の前半。そこに生み出される(声明の)音と(和田先生から放たれる)光の波動。
≪陰≫と≪陽≫の組み合わせは人間の五体のバランスを絶妙にまとめ、そこに居る全ての人々を中庸の状態へと誘い、個々の細胞と全宇宙とを直結させうる波動でした。最初のうち、ざわめきとも戸惑いとも言い得るほどの揺さぶりを会場内に感じていたのですが、それも、音と光の波動により落ち着きと安定へと導かれ、会場は外の喧騒とは無縁な柔和な世界へと変化して行きました。
 そして、後半の声明法要では解放の波動とともにこの世のものとは思えない歓喜の波動を感じることが出来ました。和田先生の印を組まれた姿からはオーラに包まれ、非常に暖かく、この世に存在し生かされていることの喜びと感謝のエネルギーに満ち溢れた光のシャワーが私達に投げかけられていました。その中で、過去の嫌な思い出や、つらかった出来事が全て洗い流され、私は新天地に辿り着いたような感覚でした。食を整えると感覚が鋭くなり、必要な光・波動を感じられるようになりますが、隣席で瞑想をしていた妻の印を組んだ指先は、和田先生の波動を受信するアンテナのように和田先生の方に向かっていました。そして夫婦ともども、和田先生の癒しの光を体全体で十分に感じることが出来たせいか、生まれ変わった新しい自分に出会った感じがして、すっきりとした笑顔の中「これからも宜しく」と互いに顔を見合わせました。
 この声明はまさに光と音による癒しのオーケストラです。そして、全宇宙の愛です。このような素晴らしい時空の中で四一歳、最後の時を過ごすことができた感動に胸が震えるとともに、この場にご縁させて下さった全ての方に感謝致します。


観蔵院声明法要次第
第一部
1、医者から見た弘法大師 
矢山利彦
1、声明法要 
和田仙心と十八大菩薩

第二部
1、雅楽 
  
丸山源司、浅井益男、杜中欣吾、
  石原豊次

1、踊り(空海)  
藤間啓楓
1、横笛  
福井 幹
1、スピーチ 
ジェームス・ケーパー
1、雅楽(人長舞)(基駒)
1、声明について 
荒城賢真
1、踊り  
藤間啓楓
1、ヒーリングミュージック(光の癒し)

  岡田ユキ
桑田善照猊下 矢山利彦先生
(矢山クリニック・佐賀市)
藤間啓楓さん 踊り「空海」 玉鉾会による雅楽演奏 横笛奏者・福井幹さん